ロードバイクとダイエットと借金と

今人生の分岐点に居るかもしれない…そんな私の日常を綴りたいと思います

まだまだ大丈夫

車を買ってから丸一年が経とうとした頃、ついにAが働き始めました。最初はすぐ辞めるかなと周りも思っていましたが、それから二年経った今でも彼は真面目に働いています。


彼の休みは日曜日のみ、そして夜勤という事もあり会う機会は減って行きました。そして最終的には日曜日朝から一緒にパチンコ屋に並び、夜まで打って帰るだけの関係になりました。


ただ変わったのはAは自分のお金で打つようになった事、そしてそれまでの恩返しとでもいうように、飯代から煙草代まで全て奢ってくれるようになりました。


その頃には僕も週の半分以上をパチンコ屋で過ごし、何が楽しいのか分からないまま負け続けていました。情けない事にAからもお金を借り、僕が借金ばかりしているという噂が色々なところで広まり、高校卒業以来会う友人にも会った瞬間に、お金大丈夫?と心配されました。それが億劫で、高校の友達と会う事は無くなりました。


勿論彼女の前では何事も無いように振舞っていました。欲しい物があったらなにかしら理由を付けて買ってあげたり、とにかくボロが出ない様に必死でした。


この頃、彼女は無事転職に成功し、周りの友達が結婚し始めた事もあり、急に結婚や同棲といった単語をアピールする様になりました。一方僕の周りの友達は殆ど独身だった上、一緒に住めば借金の事がバレてしまうのでもう少し先かな…と受け流す様にしていました。自分の中では、結婚するならこの子しかいない。という所まで気持ちも固まっていたし、事実貯金さえあればすぐにプロポーズでもしたい、そんな気持ちでした。


その為にはパチンコを辞め、お金を溜めなければならない。頭では分かっていたし、皆から色々なアドバイスを貰っていたのですが、この病が治る事はありませんでした。


そして自分に都合が良い嘘をついていました。今は車のローンがまだ2年あるからそれが終わってから君を幸せにしたい…と。一見すると彼女の為を思っている発言に見えますが、皆さんから客観的に見た感想も、今の僕目線から見た感想も恐らくどうしようも無いグズ男だと思います。


今思えばこの時ぐらいに全てを打ち明けていたならば、ギャンブルを辞めれていたならば、こんな事にはならなかった。ただ、当時の僕は正直に話して振られる事にとても怯えていたのです。


良かった事と言えば、多分ギャンブルを続けていなければ、ロードバイクに乗る事は無かった!全く意味が分かりませんが…(笑)


続きます

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